日本の和室に必ずといっていいほど存在する”床の間”。
お客様をもてなし、掛け軸や活けた花を飾る場所である床の間は、
多くの部材と伝統技法が使用されています。
様式の種類
床の間で最も古典的な様式
床の間で最も古典的な様式
床の間を中心に違い棚のある床脇と書院の三要素が揃い、角柱や床框,畳床で長押しを廻し格調高い形式と正確さを継承しています。
数奇屋風書院造り直系の様式
数奇屋風書院造り直系の様式
用材として、丸太、竹、面皮柱など自然木を使い、格調より調和の面白さを重視し、違い棚や書院も有ってよし、無くても省略された意匠が日常的で現代風になっています。
草庵茶屋の流れをひく様式
草庵茶屋の流れをひく様式
全く自由に自然の素材で素朴性と個性の味わいを尊重した形式ですが、草庵風な床の間だけでなく、窓、壁、柱などの構成と、その和室全体の調和を考えた手法が望まれます。